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"ANNO MUNDI" / BLACK SABBATH

 「TYR」収録

 傑作アルバム「TYR」のオープニングを飾る名曲です。 ミステリアスな雰囲気を醸し出すこの楽曲におけるコージーは、@奥行きのあるドラムサウンドAヘヴィなリズムBダイナミズムC多彩なフィル、と素晴らしいドラミングで楽曲の魅力を充分に引き出しています。しかし、この曲を聴いていつものコージーのドラミングと印象が違うと感じた人もいるのではないでしょうか。実際には、リズムパターン・フィル共に手グセ・足グセと言えるほどの「コージー節」ですが...。その理由を考えてみます。一聴してそれと分かるコージーのドラミングは、常に我流を貫くが故にサウンドの中で浮いてしまったり、緻密にアレンジされたリズムをプレイする機会がないという印象があります。が、ここではその「コージー節」全てが、あたかもアレンジ通りのプレイに聴こえるほど、一つ一つのフレーズに必然性が感じられ、楽曲に溶け込んでいます。これはやはりソングライティングに深く関与している証拠ではないでしょうか。
 特に素晴らしいと思う箇所は、中間部でのシンバルで装飾音を表現しているところと、リバーブの効いたスネアサウンドを活かした雷神の如きフィルでしょうか。

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