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"BAPTIZM OF FIRE" / GLENN TIPTON 「BAPTIZM OF FIRE」収録 |
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コージーを紹介するフレーズとして 「世界最高のヘヴィメタルドラマー」 のような表現を何度か見たことがありましたが、このような表現には何となく違和感を覚えたものです。無論、「世界最高」ではなく「ヘヴィメタル」という言葉に対してですが...。 | |
ヘヴィメタルとハードロックとの間にはっきりとした境界線があるわけではないし、その違いについて論じる事もナンセンスだということは承知してます。が、あえてその違いを挙げるとすれば、「ハードロック=人間的」「ヘヴィメタル=機械的」となるのではないでしょうか(あくまでニュアンスとしてですが)。 ドラムに関していえば、ヘヴィメタルは、そのメタリックな音像やギター・ベースとのユニゾンの多用による綿密なアレンジといった要素から、特にそういったイメージが強いと思います。それに比べて、ハードロックはもっと自由度が高いような気がします。以上を踏まえた上でコージーを評すると、やはり「世界一のハードロックドラマー」となるのではないでしょうか。(こういったカテゴライズの仕方はあんまりしたくないですけど) | |
"BAPTIZM OF FIRE"はJUDAS PRIESTのギタリスト、グレン・ティプトンのソロアルバム「BAPTIZM OF FIRE」のタイトルトラックです。さすがメタルゴッドのギタリストだけあって、ヘヴィなリフにメロディックなソロがのる王道ヘヴィメタル・インストナンバーに仕上がってます。忘れかけたメタル魂を思い出させてくれるような、うれしくなるくらい"らしい"展開に思わず走りたくなります(?)。 | |
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前置きが長くなりましたが、この曲でのコージーは、他では意外と聴けそうで聴けないメタリックなドラミングを披露しています。まずバスドラの音。「トリガーしてるのでは?」と思えるほど粒が揃っており、音質もいつもよりアタック音がはっきりしていていかにもメタルチック。そしてリズムパターン。バスドラの音がはっきりしているが故に「指示されたアレンジどおりにやってんのかなあ」との印象を受けます。"ドッタッドドタッドッタドッドタッ!"と律儀に叩くコージーというのもなかなか味があります。「ロボコージー」とでも呼びたくなります(左図参照)。
..っとまあなんだかんだ言っても、得意のダカドコ連発してるし、中間部で好みのオーバダブもやってたりと、やっぱりコージーはコージーなんですけどね。ギターとか周りの音像がヘヴィだからいつもと違った印象を受けるだけなのかもしれない...。(←何だそれ) |