・・・というよりカネゴンの独り言と愚痴のページ

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2001年
(平成13年)
12月10日(月)

K―1グランプリ

 
 8日の土曜日はいよいよチャンピオンを決めるファイ
ナルが行われた。結構私は毎年テレビで見ているよ
うな気がするが、今年の本命はアーネスト・ホーストと
(なんとか)バンナであった。しっかししっかし今回の
ベストマッチは、バンナとマーク・ハントの試合であろ
う。

 このマーク・ハント、めちゃくちゃ打たれ強い。そして
丸太ん棒のような太い腕から繰り出されるパンチは、
ものすごく重量感がある。体型はまるで相撲取りのよ
うなどっしりとしたもの。見た目の動きは鈍そうだが、
いざ、ここぞという時の畳みかける時の攻撃の速さは
凄まじい。しかもしっかりとキックまでコンビネーション
に組み込んでいるのである。

 バンナはここまで無敗で、しかもKO率がスゴイ。か
のホーストも、以前バンナにKOで敗れている。今回
の大本命であることも頷ける。

 攻撃型のこの2人の試合は、開始早々から見応えが
あった。どちらかというとバンナの方が押し気味であっ
たようだが、2Rだか3Rだか、バンナが攻勢気味に数
発のパンチがクリーン・ヒットした。するとマーク・ハント
は臆するどころか、
『ほら、もっと打ってみろ!』
という感じの、いつもの得意の兆発ポーズ。どどーっ
と会場が沸いた所で、何とマーク・ハントが怒涛のラ
ッシュ。パンチがクリーンヒットし、何と何とあのバン
ナが初のダウン、KO負けを喫してしまった。そして
マーク・ハントは優勝した。

 それにしてもこのKOシーンは凄かった。

 この様に大番狂わせや新しいヒーローが登場して来
ると、大会は盛り上がる。当分、K−1グランプリの活
況は続くであろう。日本人が登場していなくてもこれ
だけ盛り上がるのだから、やはり企画した正道会館の
人達は大したもんだ。

 格闘技系では、やっぱり桜庭選手に復活してほしい
ナア。


2001年
(平成13年)
12月9日(日)

本の宅配サービス


 きっかけはひょんなことから始まった。FMfanの休
刊に際する最終号を探しに行ったのがきっかけで、
ブックス・ワン・バイ・テンに行った。ナゼかというと、
この最終号は通常の水曜日発売でなくて12/4
(火)の発売であり、いつも行く文教堂に12/5(水)
に行ったら、
『2冊しか入荷が無くて売り切れ』
だというのだ。これは困った。FMfanは扱い店が少な
い。銀行のついでに田沼の本屋さんにも行ってみたの
だが、やはり無い。これは非常に困った。

 本屋をしらみつぶしに回るのも時間と労力の無駄
なので、事務所で冷静に考えた。さて、どこにあるだ
ろうか? 妥協しそうにもなったのだが、やはりお世
話になってきたFMfan、記念すべき最終号は購入
しておかねば、炭山さんにも編集長の丸山さんにも
申し訳無い。ふと浮かんだのが、ブックスワンバイテ
ンである。そう、閉店になったブックステンの兄弟
店。現在はこちらの1店だけが営業されているハズ
だ。

 NTTで調べて電話したら、あった、あった!取り
置きしておいてもらって、すぐにお店に伺ったら店長
さんがおられて、さすがに私のことも覚えておられた。
そうしたら、

『ウチのことをホームページに書いてくださったそう
 で、ありがとうございます。』

とおっしゃる。ハァ?と思ったが、店長さんの話では
ブックステンでアルバイトをされていた方が私のこの
HPをご覧になり、閉店を知って連絡されたのだとい
う。いろんな人が見てるんだナア、と思った。

 それもそうなんだが、コチラでは本の宅配をされて
いるのである。店長さん自らが配達される。もちろん
配達エリアは栃木県・佐野市近辺に限定されるが、
このサービスは非常に有り難い。考えてみたら私が
外出するのは本の購入のためが大部分なのだ。それ
も購入する本はオーディオ関係のものに限定されて
いる。これはもう完全にルーティン化しているのだ。
もうすっかり喜んで(もちろん当方宅はエリア内で昼
間には誰かがいるので)、毎号購入しているオーデ
ィオ雑誌を全てお願いした。

 私のような内仕事をしている人間には、一度外出す
るという行動が非常に無駄なのだ。ナンダカンダと
30分〜1時間は使ってしまう。それだけの時間があ
ればかなりの仕事が出来る。

 対象地域にお住まいで、
『時間が無い』
と嘆いている方には大変有用なサービスであると思う。
ただ、店長さんお一人での配達になるので、ある程度
の顧客数に達したところでそれ以上の受注が出来なく
なる可能性はあるので念の為。

 詳しくはコチラ。

2001年
(平成13年)
12月7日(金)

アイルトン・セナ


 本田宗一郎氏、F-1と来れば、やっぱりマクラーレ
ン・ホンダ(・・・BARホンダでも、ジョーダン・ホンダ
でも無い)。マクラーレン・ホンダと言えば何と言って
も、アイルトン・セナであろう。

 1994年5月1日、サンマリノ・グランプリにて34
歳で事故死した天才F−1パイロット。天才的なドラ
イビング・テクニックと、決して妥協を許さない姿勢
は多くの人々に感銘を与え、『音速の貴公子』『最
速の男』といった称号を人々は彼に贈った。

 NHKの映像でもうひとつ思い出深いのは、ホンダ
がコンストラクターズ(メーカー)・チャンピオン、アイ
ルトン・セナがドライバーズ・チャンピオンのダブル・
タイトルを獲得したことを祝うセレモニーでの式場。
本田氏はこれ以上無いというような満面の笑みで
顔じゅうくしゃくしゃにして、アイルトン・セナと両手で
ガッチリ握手。その握手も、セナの手が壊れてしま
うんではないかと思うような強さで、何度も何度も
握り締めながら、

『いいエンジン作るよ!、いいエンジン作るよ!!』

ともちろん日本語でセナに語っていた。セナは日本
語は分からなかっただろうが、この様子から言葉の
ニュアンスは伝わったであろう。

 多くの人に感銘を与え続けた天才技術者と天才パイ
ロット。お2人共に今は天国。絶対に1位にならなけれ
ば気が済まない2人が、現在のF-1のホンダの成績に
満足しているハズが無いだろう。
 
 天国から本田氏の怒りのスパナが飛んでくるのでは
ないだろうか?


2001年
(平成13年)
12月6日(木)

F-1展望


 今年はMシューマッハー(フェラーリ)の独走で
とっとと年間タイトルが決定してしまい、実につまら
ないF-1だった。どうにもシューマッハー&フェラ
ーリの強さが目立ち過ぎた。ウィリアムズは強力な
BMWエンジンによってまあまあ健闘したが、やはり
何といってもフェラーリ独走を許した張本人は、ズッ
コケテしまったマクラーレンであろう。

 どう見てもフェラーリが万全の体制なのに対して、
マクラーレンはガタガタである。

 考えてみたら、今シーズンは1回もF-1を見てい
ない。いちばん見ていたのはマクラーレン・ホンダ
&アイルトン・セナが強かったシーズンか。確か全
戦見たかもしれない。・・・いつも真夜中の放送な
ので、後半は寝ていたが。

 来年もフェラーリが強いだろうが(何といっても
あのスタッフのメンバーは違反!)、それよりも何
よりも日本人にとっては待望の、トヨタがF-1参戦!
・・・だけではないのだ。確かにトヨタの戦闘力は
楽しみだが、参戦1年目からマトモな勝負が出来る
ほどF-1の世界は甘くないであろう。

 イチバンの楽しみは佐藤琢磨選手のF-1参戦で
ある。何しろヨーロッパF-3チャンピオンという、
輝かしい実績を引っ下げてなのだからスゴイ!アチ
ラでは、
「初めて実力でF-1のシートを取った日本人ドライ
バー」
と言われているらしいが、とにかくその実力は本物
である。ジョーダン・ホンダからデビューというのも、
何となく期待を抱かせる(将来性という点で)。

 佐藤琢磨選手がブリヂストン・タイヤを履いた
トヨタF−1(要するに純日本チーム)でグランプ
リ優勝!なんて日が来るかな?


2001年
(平成13年)
12月5日(水)

本田宗一郎氏の言葉

 
 昨夜のプロジェクトXのアンコール放送は、内容は
本で読んでいて知っていたので特に驚くようなことは
無かったのだが、やはり活字で見るのと生の映像と
見るのとは違う。特に当時の技術者達の生の声は説
得力がある。

 昨夜の放送はCVCC開発の話がメインなので本田
氏のことは少なめだったが、やはり『オヤジ』の存在
がトテツモナク偉大で、それ故に開発に苦しんだのが
良く分かる。

 本田氏は 『空冷エンジン 対 水冷エンジン』の
優位性の主張で若手技術者と大きく対立した。本田氏
は前者を主張、特に砂漠における戦車の話をよく引っ
張り出してきたらしいが、若手技術者は後者を主張し
た。その若手技術者の代表は昨夜の放送にも出ていた、
後にホンダの社長となる久米氏である。

「もう、頭に来て辞めてしまおうと思った。
 1か月も会社に行かなかった。」

のはこの時である。

 結局このエンジン論争は「水冷エンジン」に軍パイが
上がった。この時に本田氏を説得したのは当時副社長
の藤沢氏。そしてCVCCエンジン開発の時に、

「俺たちはこのエンジンを会社のために開発している
 のではない。
 青い空を取り戻すために、自分の子供たちの代に
 青い空を残してやるためにがんばっているのだ。」

という若手技術者たちの気持ちを伝えたのが、当時専
務の河島氏。

 やはり本田氏は大物。自分の過ちを認めると共に
若手技術者たちの成長を大変喜び、自らの引退を決断
した。私の知り得る限り、この2つのことが引退の決断
をする直接のきっかけになったのだと思う。NHKの放
映だったか、引退パーティーの席上での本田氏の演説
は大変感動的であった。満面の笑みと共に、大拍手の
中を両手を振って答える本田氏。

『若いということは、何と素晴らしいことか!』


 昨夜の放映の後、古い資料を引っ張り出した。火事
の直後に作製した、私の個人事業の案内書であるが、
恐らくその時に本田氏の言葉で最も印象に残っていた
ものだと思う。

 まさしく、現在の不況に苦しむ我々に送られている
メッセージのように思える。


『 それは企業だから、儲かるときも儲からん時もある。
 いつでも儲かるというわけには行かない。
 世界の一端、アルゼンチンに政変があったといえば、
 うちの組み立て工場に部品を送るのを我々はすぐに
 止めなければならない。人のことでも我々に振りかか
 ってくるのだから、自分がいくら儲かるように計算した
 って儲からん時もあるはずだ。だから儲からん時があ
 っても、企業というものは立派なものだと思う。むしろ、
 儲からない時こそ、その企業の基礎固めが出来るの
 である。

  竹にはフシがある。そのフシがあるからこそ、竹は
 雪にも負けない強さを持つのだ。同じように、企業に
 もフシがある。儲かっている時はスムーズに伸びて
 いくが、儲からん時がひとつのフシになる。このフシ
 の時期が大切なのだ。私はフシのない企業は、どうも
 不安で見ていられないような気がする。』

  「俺の考え」
   (本田宗一郎著、実業の日本社刊)より抜粋



2001年
(平成13年)
12月4日(火)

imagination


 今日の午後1時ちょっと過ぎ頃だったか、消防団の
I先輩(自営業)の携帯から電話が入った。

『今、太田にいるんだけど・・・』

この瞬間、私は次の言葉を想像した。

『ちょっと遊びに来ない?』

 そういやここんところ、ずっと工場の中に缶詰めだ
ナア・・・、ちょいと遊びに出ちゃおうか、さっすが
I先輩はカネゴンの気持ちが分かるんだナア・・・、
金持ちI先輩はビンボーカネゴンに奢ってくれるんだ
ナア、さっすがいい人だなあ・・・。


 勝手に想像を膨らませていたら、本来の用件は、

『ジョイフル・ホンダって、どうやって行けば
  いいの?』

 想像だけで喜んでいてはイカン!現実は甘くない。


2001年
(平成13年)
12月3日(月)

ウィルス対策


 Nimda騒動の時にも書いたと思うが、また最近
やたらとウィルス・メールが来ており、いろいろと質
問を受けるのでもう一度まとめておきたいと思う。と
にかく私が受け取るウィルス・メールの多さといった
ら本当にヒドイもんだ。一昨日が確か8通、昨日が5
通、今日も5通だったか。これはiモードへの迷惑
メールよりも多い。多分「トロイの木馬」の変種と思う
が、メール送信の際にアドレス帳にある相手に勝手に
メール送信してしまうのだ。件名が空白、もしくは
「Re:」だけのヤツは大抵ウィルスファイルだ。

 私の場合先に携帯に転送されてきたものに目を通す
ので、それで先に分かるのでパソコンで受信した時に
それ程大きくタマゲルことは無い。・・・のだが非常に
タマゲタのは外国から2通もウィルスメールが来たこと。
1通は上記した最近流行のウィルスだが、もう一方は
ごく普通のテキストメールで、添付ファイルは
「DOCファイル(MSワード用)」
なので、ごく普通の形式の振りをしている。しかしナント
びっくりこれがウィルスファイルだった。・・・敵もさるもの、
であるがウィルスバスターが検知してくれた。エライ!。

 ↓ちなみに以下の文章は、今日プロバイダから来た
メールのウィルス部分を部分抜粋。

**********************

----------------------------------------
▼[1]ウィルス感染の対応について
----------------------------------------

11月に入ってから、ウイルスに感染したメールが頻繁
に届くようになりました。
”件名”が文字化けしていたり、本文が無く添付ファ
イルだけ付いているメールは要注意です。


■■ 絶対に添付ファイルを開封せず、すぐに削除
してください。■■
 

「Badtrans」というウイルスに感染しているメールが、
一番多く見られます。

ウィルスチェックはパソコンにセットされていても、最新
の情報に更新されていませんと、新しいウィルスには
対応できませんので、必ず、最新の状態に更新して
おかなければなりません。

▲もし、感染してしまったら。
 ・最新のウィルスチェックソフトを入手して、インストー
  ルしてウィルスの駆除をします。
 ・駆除した後、Windowsなどの動作が不安定になっ
  たり、うまく動かない場合は、WindowsなどのOS
  の再インストール(設定)を行うことをおすすめいた
  します。

***********************

 以上、抜粋終わり。


 先に現在の私の環境を書いておくと、

○メールソフト
『Beky! Ver.2』

 ↓泣潟アーツのURLはコチラ
 http://www.rimarts.co.jp/index-j.html

 *URLからダウンロード後30日間は試用出来る。
 代金を振り込めばNO.が与えられてずっと使用可能

○ウィルス対策ソフト
『ウィルスバスター』

 ↓トレンドマイクロ鰍フURLはコチラ
 http://vbc.trendmicro.co.jp/vbc/


 ちなみにこれらのウィルスメールを受信した際には
ウィルスバスターから「ウィルス検知&隔離処理」の旨
のメッセージが表示される。もちろんそのメールは
速攻削除であるが。

 昨年のマトリクス、今年のNimdaと、パソコンウィル
スと戦って(?)来た私の経験から行くと、まずメール
ソフトは

『マイクロソフトのアウトルック・エクスプレス
 (以下OE)を使用しないこと』

である。多分90パーセント以上の方が

「Windowsに付属していた。」

というただ単にそれだけの理由でOEを使用している
と思うのだが、このソフトにはトンデモナイ欠陥がある。
以下、「危ないアウトルックエクスプレス」より抜粋。

@htmlファイルを開いてしまう
A攻撃の対象となりやすいセキュリティホールが多い
Bユーザー数が圧倒的に多い

 詳述すると、パソコンウィルスというのはhtml形式で
送られて来る。だからこれをそのまんま開いてしまった
ら、即ウィルス感染ということになってしまうのだ。ナン
デこんな作り方をしているか非常に理解に苦しむ。何せ
OEのデフォルト(初期設定)はhtml形式なのである。
本当に訳ワカンナイ。Aは構造上の欠陥、Bは明白。
とにかく、OE使用はウィルサー(パソコンウィルスを作
る人)に対して、

『どうぞ攻撃して下さいナ!』

と言っているようなものだと思って間違い無い。

 ちなみにアメリカのどこかの企業では、ウィルス対策
のためにhtml形式のメールの受信そのものを拒否して
いるところがあると聞いた。

 私が現在使用しているBecky!は、当方がマトリク
スウィルスに感染してしまった昨年にプロバイダから
奨められたものなのだが、本当に良く出来ている。初
期設定では htmlメールに対してはテキスト化して表
示しているようである。そしてhtml形式メールの添付
ファイルは開かないのである。これはとある人からの
スピーカーの写真添付のメールと格闘して知った。メー
ルの形式がhtmlで来てしまい、ファイル添付の記号が
付いているのに、ファイル名も写真も始めは表示されな
かったからである。

 OEをデフォルト(初期設定)のまま使用している人は、
間違い無くhtmlなので、速攻でテキスト形式に変更した
方が良い(やり方は当方の『栃木県ボート協会HP』 の
「アドレス一覧」ページの下に書いてあります)。

 ウィルス対策ソフトは現在数多くの会社から出ている
が、このウィルスバスターはDOSの時代からある古参
ソフトだ。最近2002が出たばかり。店頭価格は数千円
だったと記憶していて、1年後の契約更新料金は3,150
円(税込み)。効果を考えれば安いものである。大体1週
間に2回くらいはアップデート更新されているようである。
インターネットへつないでいるとメッセージが表示され、
確認クリックすると数分くらいでアップデートしてくれる。
今のところ、ちゃんと仕事をしている。

 とにかくこれだけ頻繁にウィルスメールが届くという
ことは、それだけ私のアドレスが多くの方のパソコンの
アドレス帳に登録されているということなので、喜ぶべ
きことか悲しむべきことなのかは良くワカンナイ。まあ
それはいいとして、一般ユーザーの方の感染が非常に
多いということの証明には違いない。やはり個人使用
でもウィルス対策はきっちりやっておかねばならない時
代になっているような気がする。

 仕事にパソコンを使用する人ならば、なおさらである。
パソコンが動かなくなってしまった時の、仕事が止まっ
てしまう時間を考慮したら、その被害金額は甚大である。
年間数千円のウィルス対策ソフトの購入は微々たる投資
であろう。


*後日このページは「カネゴン的ウィルス対策」 とした
 独立ページとしてトップページからリンク出来るように
 しておきます。



2001年
(平成13年)
12月2日(日)

やっぱり早明戦


 雅子さまのご出産は本当にオメデタイばかり。暗い
ニュースばかり報道されていたこの頃だが、これ以上
ないおめでたいニュースである。

 散々この日記でも宣伝して来たラグビーの早明戦で
あるが、『やっぱり・・・』という思いが強い。ナゼかと
いうと、例えその年に両者の実力に差があったとして
も、この早明戦になると非常に点数に差が付かない、
競り合った試合になるというものである。

 そして今年も下馬評では早稲田の圧倒的有利であっ
たが、試合開始早々から明治大学の気迫が凄く、予想
通りにフォワード戦で明治が早稲田を圧倒した。早稲
田は完全に『受け』に回ってしまい、全くいいところが
無い。明治の間合いを詰めたディフェンスも凄かった。

 早稲田はテンポのいいラックが全く作れず、球出し
が遅れに遅れた。球が出た時には明治のディフェンス
が揃っていて、しかも間合いを詰めたオフサイドぎり
ぎりのディフェンスをしてきたものだから、早稲田は
全くスピードに乗ったライン攻撃が出来無い。こういう
場合はスタンドオフが1本か2本くらい、ショートパン
ト的なキックを上げて、相手ディフェンスを背走させ
てやればその後にディフェンス側が攻撃を読みにく
くなる(昨日のサントリー対NEC戦がそう)のだが、
そういうバリェーションも交えることなく読まれ切った
ライン攻撃を繰り返した。やはりこの辺が学生の状
況判断の限界か?。

 さらにヒドかったのが得意のハズのラインアウトで、
マイ・ボールを何度も明治に取られた。私が見た限り
取られたトライのうち2本はこのミスから生まれたも
のである。

 ただやはりここまでミスを発生させた明治大学の気
迫を称えるべきか?。そして最後まで諦めなかった早
稲田大学の粘りをもっと称えるべきか?

 36対34で早稲田大学の勝利。試合終了間際の、
ロスタイムに入ってからの大逆転勝利である。また
ひとつ、語り継がれる試合になったことは事実であろ
う。



2001年
(平成13年)
12月1日(土)

ラグビー早明戦
思い出の試合 その2



 先日の早慶戦の後にスポーツ新聞で知ったが、
私と今年の早稲田の清宮監督とは同級生になるの
であった。昨日書いた、早稲田大学が全日本選手
権で東芝府中を破って日本一になった昭和62年
度は、清宮選手は2年生であった。

 今日のその2はその2年後の平成2年(1989
年)。現在監督の清宮氏が4年生でキャプテンだ
った年である。昨日書いた昭和62年(1987年)
がまさしく早稲田伝統の試合運びであったとする
と、この平成2年はある意味で「早稲田らしからぬ」
ものであった。ハッキリ言って

「ディフェンスは甘いが、ガツガツ点を取るラグビー」

である。

 この年早稲田はラグビーの本場:ニュージーラン
ドからコーチを招いたのだが、このコーチが早稲田
が日本一になった試合を見ての感想が、

『ナントまあ、キックの多いこと!』

であった。

 とにかく継続ラグビーを徹底していて、自陣から
でもキックせずに展開して行った。そして昭和62
年とはまさしく対照的で、その練習時間のほとんど
を攻撃に費やした。先日も書いたが

『ショートライン』

という新しい戦法のためである。攻撃の際、普通は
スクラムから出た球はスクラムハーフからスタンド
オフに渡り、そこから様々なバリエーションが展開
される。しかしこの『ショートライン』は、スタンドオフ
の隣に両センターがほとんど隣り合うようにして並
ぶ。そしてスクラムハーフからこの3人の誰かに直
接、球がパスされる。

 普通のライン攻撃に比べると、使うグラウンドの
スペースが狭くなるのだが、常にフォワードの近く
で戦うので攻撃を継続し易いというメリットがある。
しかしフォワードの負担が相当大きくなる。フォワ
ードが強くないと使えない戦法なのだ。その後早稲
田でもこの攻撃は使用していないと思う。

 そう、この年の早稲田はフォワードが強かったの
だ。この年の試合そのものは『大量得点・大量失点』
という大味なもので記憶に薄いのだが、この早明戦
だけ強烈に印象に残っている。ナゼかというと、早
稲田のフォワードが明治のフォワードを粉砕したか
らである。私の記憶の中では、フォワード戦で早稲
田が優位に立ったのはこの年だけである。

 しかし全日本選手権では神戸製鋼には歯が立たな
かった。ショートライン攻撃は完璧に止められ、苦し
紛れのロングパスは通らなかった。私の記憶では
この頃から学生と社会人のレベルの差が極端に大き
くなったように思う。

 ただ今年の早稲田のフォワードのラックの作り方
と球出しの速さ、そしてバックスのパスの精度と球
の渡る速さを見ると、社会人チーム相手に結構善戦
出来るのではないかという期待が持てる。

『サントリー 対 早稲田大学』

なんてカードが実現したら、モノスゴイ面白い試合
になりそう。グラウンドを目一杯使った、オープン
攻撃の攻めぎあいを堪能出来るハズだ。

 いよいよ明日決戦!