・・・というよりカネゴンの独り言と愚痴のページ

2002年2月のページ

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2002年
(平成14年)
2月28日(木)

ゼネコンの行方


 昨年末に青木建設の会社更生法手続きがあり、さて
他はどうなるかと思ったが各社で統合・再編が続いて
いる。

 どの経済誌だか忘れたが、銀行の役員が監査に入っ
て驚いたことは
『赤字受注の多さ』
だったという。
「結果的に赤字になってしまった」
のではなくて
「始めから赤字になるのが分かっていた」 
結果の受注なのだという。とにかく値段の叩き合いの
世界になってしまっていて、ムチャクチャなのだ。

 ただまあこれは業界内にいる木工屋の私にとっては
特段驚くことでは無い。ゼネコンがこういう状態だから、
関連業者が赤字になってしまうことは良くある。

 いちばんひどいパターンは、受注状態で赤字の場合。
営業が受注する際には結構大まかな全体の数字で仕
事を取ってしまい、その後に木工所でキャビの値段をは
じいていくと、扉や取っ手やスライドレールの部品で値
段を取られてしまいキャビの値段が残らないという場合
だ。これは冗談では無くて実際にあった例で、とあるシ
ンクキャビの値段を出したらわずか500円しかキャビの
値段が残らず、それを手がけると1本につき4000円は
赤字になってしまう物件があった。

 よくあるパターンは追加工事が多い場合。特に多い
のはキャビを入れる部屋の壁の厚みが変わってしまう
場合だ。業者が壁を厚く塗り過ぎると、始めの図面寸
法よりも狭くなってしまい、キャビが入らなくなってしま
う。こういう場合は仕方無いのでキャビの作り替え。逆
に壁が薄い場合にはフィラー材という隙間埋めの材料
を大量に現場に送ることになる。

 こういう追加工事はただでさえも金額と手間が合わな
いのだが、最悪の場合には「予算が無い」という理由で
代金が貰えないことも多々ある。

 いずれにしても住宅の仕事というのは(特に大型マン
ションは)、関わる業者も人間の数も非常に多くて、そ
の中で何がしかのミスが出て来るから、非常に利益を
出しづらい構造になっている。


2002年
(平成14年)
2月27日(水)

マイクロソフト Xbox発売


 発売日にヤマダ電機にいたのだが、お昼の笑ってい
いともにいきなりビル・ゲイツが出て来たのでタマゲタ。
会長直々に日本で販促活動とは、恐れ入る。

 私自身は家庭ゲームはやらない。目が疲れてしまう
からだ。第一動体視力も運動神経も鈍いのでゲームは
下手。仕事以外で苦手なものに挑戦する気にはならな
い。

 かつては任天堂が独走、そしてソニーのプレステ時
代となるが果たしてマイクロソフトがゲームではどうか?
家庭ゲームはハードの出来だけではないことは、過去
の歴史が証明している。いかに出来の良いソフトを今
後供給出来るかが今後の課題であろう。

 ただ製品写真を見ただけでは、どうにもXboxはデザ
インが無骨でデカイ気がする。個人的にはソニーの初
代プレステのデザインが洗練されていて好きだ。


2002年
(平成14年)
2月26日(火)

ソルトレークオリンピック終了


 ナンダカ非常に盛り上がらぬまま終わった感じが強い。
何せ同一時間の放映において、田中真紀子氏の出た
国会中継の方が視聴率が高かったらしいのだから。

 まあ皆さん周知の盛り上がらぬ理由として

・日本人選手の金メダル獲得が無かったこと。
・放映時間が中途半端
・審判の不正疑惑

が挙げられると思う。

 日本のスポーツ指導体制の問題は相当に大きいと思う。
例えばスキー・ジャンプ競技では、せっかく外国人コーチ
が来ているのにその指導方法が各チームまで浸透しな
かったらしい。そのチーム独自のやり方で行ってしまい、
全体での統一したやり方が出来なかったらしい。この点
ボートの方がトップのやり方が各チームに伝わっている
ように思う。

 それ以上に選手の活動を各企業チームに委ねている関
係が大きい。経済活動の低下で廃部に追い込まれるチー
ムは多い。日本の経済構造もスポーツ構造も、根本的な
構造改革が必要な気はする。


2002年
(平成14年)
2月25日(月)

マニュアルは大事!


 製品を取り扱う時、結構ちょっとでも知識があるとマ
ニュアル(取り扱い説明書)を読まずに使い始めてし
まうことが多いのだが・・・。

 私が失敗した例その1。

 屋根塗装を手袋をつけないで行っていた。手に付着し
た塗料は、薄め用のラッカーシンナーで拭いていたのだ
が、見事にかぶれてしまい火傷したようにずっとヒリヒリ
していた。最近ようやく元に戻ったのだが、缶を見ると
ちゃんと

『肌が荒れる可能性がありますので、必ず手袋を着用
 して作業を行ってください。』

との記述があった。反省。


 私が失敗した例その2。

 年賀状ソフトの『筆まめ』は、現在かなりの豊富な機
能を備えていて年賀状作成に限定せずに『かなり使え
る』ソフトである。
 
 ある時ふとパッケージの裏を見ていたら、「毛筆フォン
ト80書体」とある。しかし私がインストールした毛筆フォ
ントは3書体程度である。ナゼ?と思ったのが、説明書
を良く見たら「標準インストール」ではその代表的な3書
体しかインストールしないのである。

 これは私の思い込みなのだが、通常「標準インストー
ル」だとそのソフトの全ての機能やフォントもインストール
すると思い込んでいた。しかし筆まめは違ったのだ。仕
方無くマニュアルに従って後からインストールし直した。
個人的には後からインストールした毛筆フォントの方が
好きだった。

 やはりマニュアル(取り扱い説明書)はちゃんと読む
べきだ。


2002年
(平成14年)
2月24日(日)

休養は大事!


 通常ボランティアで月の3/4は日曜日が潰れるの
だが、今月は3日(日)にボート協会の新年会をやっ
ただけ。3/4の休日が潰れない珍しい月だ。そんで
もって昨年よりもエラク暇だな〜と思ってたら、通常
必ず2月には1〜2回、日曜日に山火事があったのが
今年は無いのである。・・・もちろん無い方がイイ。

 もちろんやるべき事は山ほどあって、特に下駄箱が
またもや急な出荷により在庫切れの危機に瀕していて
ヤバイ状態なので、10日と17日の両・日曜日もため
らわずに工場で仕事していた。

 だんだんダルくなって来たなあ、とは思っていたの
だが、21日(木)の夜に工場の仕事終えた時にチト
やばいと思った。そしたら22日(金)に起きた時に完
璧にヤバイと思った。腰痛は日常なのだが、脚の裏
側がパンパンに張っていて、腕の筋肉もパンパン。
それだけならいいのだが腕が上がらず力が入らない
のだ。ちょっとしたモノを持つのにもエラクしんどい。

『こりゃヤバイ、今日は工場に入るの止めとこう。』

と判断して、車の12ヶ月点検やらパソコンのソフト
購入やらとの雑用をこなしていた。

 ボートに限らずスポーツでは必ず、週に1日に休養を
とるようにメニューを組む。そうでないと筋肉に疲労が
蓄積されてしまう。肉体労働でもやはり週に1日は休
養をとるべきだと痛感した。

 ・・・頭では分かっていても、自分のことになるとなか
なか出来ない。


2002年
(平成14年)
2月23日(土)

本は大事!


 現在私の購読本は全てブックスワンバイテンの関根
さんに宅配していただいている。これは本当に楽チン・
チン!である。わざわざ本を買うためだけに外出せず
に済むのに加えて、『本の買いそびれ』が無いことが
ある。本の発売日というのはちゃんと覚えているよう
でいて、結構忘れてしまうのである。仕事のことに頭
が行っていると、ついつい本の発売日を忘れてしまう。
後になって買いに行ったら売り切れ、何てことが良く
あった。宅配していただくと、それが無くて安心。本
が届けられてから、あ〜そうか今日はこの本の発売日
だったか、と思う今日この頃。欲しい本があったら夜
中のうちにFAXしておいて、昼間は仕事に没頭出来
るのだ。これが通常の本の注文だったら
@お店に出掛けて行って注文書に記入
A『入荷しました』の電話を受ける
B本を取りに行く
の3度手間になってしまうのだ。それがFAX1枚で
済んでしまうのはトテモ助かる。

 以前も書いたが私が本を読むきっかけとなったのは
ホンダの本田宗一郎氏であるが、特に偉人の伝記的
なものや、その偉人が直接著した書物などは重要だ
と思う。

 ナゼかというとそういう偉人に会って話を聞くなんて
のはトテツモナク大変なことで、というかまず不可能で
あるし(故人ならば完全に不可能)、その人の講演会
があったとしても、その時間に都合をつけて出かけて
行くのは至難の業である。

 しかし本であれば1000円ちょっと払えば(大体の
本が1200円〜1500円くらい)、自分の好きな時間
に読める。その偉大な人の考え方や人生を、自分なり
に解釈することが出来る。良い本であれば何回でも読
むことが出来る。いい言葉があれば、書き出すとかプ
リントアウトするとかして、常に目に付く所に貼ってお
けばいい。そうすることで自分を高めることが出来る
ハズだし、日々の生活のモチベーション維持になる。

 本を読む場合には、『ナントカして時間を作る』こと
が大事である。最近の私は寝る前にうつ伏せになっ
て読んでいるのだが、どうも気が付くと本に口付けし
たまんま寝ている。

 最近の私は常に読むべき本が2〜3冊はあるので、
どこかへ出掛ける際には必ずA4サイズのノートパソコ
ン用のバッグに入れて持ち歩いている。電車の中は
結構落ち着いて読める。また食事の時のちょっとした
待ち時間など、時間は作れるものだ。

 昨日は車の12ヶ月点検で、トヨタビスタで待っている
間ずっとデジカメの本を読んでいたのだが、どうもディー
ラーというのは本を読むのには落ち着かないようだ。


2002年
(平成14年)
2月22日(金)

2代目


 2002年2月22日、今日はトッテモ2が多い日であ
る。そのついでと言っては何だが、2にちなんで2代目
のお話。


『オレは自分の息子をウチの会社には入れないよ。
 別に息子が後を継ぐ必要は無いんだよ。
 ホンダの社長は日本人がダメだったら世界中から
 見つけてくればいいんだから!』

と言ったのはホンダの故・本田宗一郎氏。

『息子が後継者になるのは当たり前だよ。
 何と言っても私の優秀なDNAを持っているのだか
 らね。』

と言ったのはダイエーの中内功氏。

 どちらがいいのかなんてのは人それぞれの判断であ
り、またその会社やその家の事情があるのだから何と
も言えない。

 ただ現在ホンダは絶好調でトヨタを脅かす存在にまで
成長。片やダイエーは巨額の有利子負債を抱えて、オ
ーナーの中内功氏が第一線から撤退。その同族経営
のあり方が批判されている。

 その原因はただ単に後継者の問題だけでは無いのだ
ろうと思うのだが、ダイエーの中内正氏に関してはチト
?なことがあった。

 正氏は功氏の長男だか次男だか忘れたのだが、現在
ダイエーホークスの代表になっているらしい。もう過去の
ことになってしまった感があるのだが、ダイエー・ホーク
スのサイン盗み疑惑が開幕前に発覚した時の記者会見
での席上、正氏の最初のコメント。

『ハッキリ言って、何がナンダカ分かりません!!』

私はこれを聞いて

『???』

と感じずにはいられなかった。

 ダイエーという巨大企業の名を背負った、地域に根差
した人気球団。多くのファンによって支えられているプロ
野球である。疑惑の目が向けられて苛立っているのは
分かるが、まずは

『今回この様なことでお騒がせしておりまして、
  誠に申し訳ありません。』

とまず謝っておいて、

『現在真相を究明しております。』

とコメントすべきではなかったか?

 巨大企業の代表という責任ある立場なのだから、自分
の感情をストレートに出せる場なんてまず無いと言って
いいハズである。この点は辞任されたT前・外務大臣も
同様。

 私だって普段はアホなことを言いたい放題だが、ボー
ト協会事務局の肩書きを背負った時はガラっと敬語調に
変わるのである。

 ダイエーはホークス球団の経営は堅調に推移していて、
黒字化しているらしいのだが、今回のダイエー本体からの
要請を正氏は断ったらしい。何でも本体と球団は別物だ
というのが正氏の主張である。

 果たしてダイエーはどうなるのか?・・・まあ他人の
心配をしている場合で無いのは事実ではあるのだが。


2002年
(平成14年)
2月21日(木)

足尾銅山鉱毒事件


 田中正造の実家である佐野市・小中町は私の家から
車で5分くらいのところであり、高校時代から今まで渡
良瀬川を使用してボートを漕がせていただいている。
そんな密接な関係にありながら、この足尾銅山鉱毒事
件は歴史の教科書で
「田中正造が議会で質問した」
程度のことしか知らなかった。

 昨夜のNHKの「その時歴史が動いた」の特集を見て、
そんな自分が非常に恥ずかしくて仕方無かった。

 被害農民の動きを国家権力でねじ伏せてしまった「
川俣事件」。田中正造の質問を無視する議会。そして
議員を辞職しての天皇陛下への直訴事件。この事件を
私は知らなかったのだが、そのことが引き金となって
世論が大きくなっていく。国は足尾銅山の責任を治水
問題にすり換え、結果的に谷中の遊水池造成となった。

 あの場所で不幸な過去(村が沈んだこと)は知って
いたのだが、深い歴史は知らなかった。あの谷中でボ
ートを漕がせていただいている立場の人間としては、
非常に複雑な感情である。

 番組の終わりに出て来た、田中正造が亡くなったと
いう庭田さんというお宅は、当協会の船津川艇庫のす
ぐ近くである。ガンに侵されていた田中正造が庭先で
倒れていたのだそうだ。晩年を谷中で地域農民と共に
暮らし、国の政策と戦ってきた氏の最期の言葉は

『谷中へ行かねば・・・』

だったという。

 地域住民のために自らの命をかけてまで戦い、生涯
を鉱毒事件の解決に投じた田中正造。地元の生んだ
傑物を、もっと勉強せねばと思った。

 学生時代によく足尾へは車を走らせたが、銅山付近
は緑の無い禿げ山になっていて寂しい景色だ。しかし
現在また植林運動が始まっているという。

 明治34年(1901年)12月10日の、田中正造の天
皇陛下への直訴事件から丸100年が経過している。
現在の環境問題や政治腐敗問題を見るにつけ、この足
尾銅山事件と田中正造に学ぶべきことはトテツモナク
多いと思える。

 選挙の時だけ住民にとって利益になるようなことだけ
公約しておいて、当選してしまうと私利・私欲のために
しか動けない多くの政治家は、田中正造のツメのアカ
でも煎じて飲むべきだ。