・・・というよりカネゴンの独り言と愚痴のページ

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2002年
(平成14年)
3月10日(日)

アイデンティティ その2


 インターネットのホームページは個人作成の物の方
が面白い。作った人の個性が非常に良く分かるからだ。
対して法人のものはただカタログが画面上にアップさ
れているだけ、という感じで全然面白く無い。

 当方のカネコ木工HPをアップして間もなくの頃、たく
さんの方からメールをいただいたのだが、

『内容が個人的過ぎる。
 ヤフー登録を狙うのならば、全面的に作り直した方が
 良い。』

というメールを1通いただいた。ちなみに差し出し人は
不明であったが、恐らくどこかのプロバイダ関係者かと
思う。

 私としては法人HPのような個人の個性と感情を押し
殺したような無味乾燥なものは作るつもりは毛頭無か
ったので、全然作り換えるようなことはしなかった。そ
のままで良いと思っていたら、小学館のラピタの取材
を受けた。その折り、記者の清水さんのコメントは、

『いやぁ、金子さんの個性が出ているからいいんです
 よ。特に「ごあいさつ」ページに書かれている、家業
 に対する幼少の頃からの心理的葛藤が面白かった。』

というものであった。ナルホド、ごあいさつページに
対するコメントをいただいたのは初めてであった。

 ちなみにその後にヤフー登録も達成している。

 上記のどこかの誰かさんからのコメント、恐らく日本
型法人企業関係者の典型的なものであろう。まあひ
とつの物を見て、いいと思うか悪いと思うかは人それ
ぞれであるから、両極端な意見が出て当然である。


2002年
(平成14年)
3月9日(土)

学生のマナー


 ボート競技に携わっている以上 学生の相手をしなけ
ればならないのだが、これが非常に疲れる。高校生に
関しては部単位で顧問の先生との連絡になるので、コ
チラは余り疲れない。顧問の先生がしっかりと連絡をと
って下さるからだ。しかし顧問の先生は高校生との相
手に、相当疲れているに違いない。たまに谷中への練
習の際や何かのイベントで車が足りない時に、要請を
受ければ私も車を出して高校へ迎えに行くのだが、集
合時間に全員揃った試しが無い。必ず誰かが遅刻して
来る。私はそれだけで嫌気がさしてくるが、学校の先生
はそんなことは慣れっ子なのかもしれない。

 しかし マア 職業とは言え、学校の先生というのは
つくづく大変だと思う。

 ただ卒業して大学生や専門学校生になると、私が個
別に対処せねばならなくなる。ナゼだか知らんけど、私
がイチバン連絡しやすいらしい。実に損な存在だが、
事務局という肩書きを背負っている以上、仕方無い。

 最近はEメールのおかげで
「夜中12時過ぎの携帯への電話」
ってのが無くなったのは マア ありがたいことだ。消
防団に入っている関係で夜中でも火災連絡が入って
くる私は、携帯電話の電源を切って寝ることが出来な
いからだ。しかしまあ 相変わらず 「件名無し」 のメ
ールは多いし、「アドレスで分かるでしょ?」 というこ
とらしいのだが、自分の氏名も名乗らないメールも多い。

 もちろん、電話においても自分の所属と氏名がきっ
ちりと名乗れる学生は、今のところ皆無である。

 Eメールや電話がこの状態だから、実際の訪問なん
てことになると もっと大変である。結論から行くと
『連絡無しの勝手予定キャンセル』
『時間単位の大幅遅刻』
は当たり前と思ってかかった方がいい。こんな失礼極
まり無いことを社会人で1回でもやったら終わりだが、
学生ではこれが常識なのだ。

 それで理由を探ると、身内で不幸があったとか途中
で交通事故があったとか、そんな重大な事件が起こっ
た訳では無い。
『友達と遊んでいたら時間が過ぎてしまった。』
という、実に予想通りの呆れ返るものである。社会人
であり、(一応)ボート協会理事である私の存在は、自
分の遊び友達よりも優先順位が下ということらしい。実
に馬鹿にされたもんだとも思うが、当人達にとっては自
分の都合優先で動いているから何の罪の意識も無い
し、当然相手に迷惑をかけていることも分からないの
である。

 悲観的ではあるが、
『学生とは時間の約束をしない方がイイ。』
という結論になってしまう。コチラの予定がグチャグチ
ャにされるだけだからだ。毎回怒っていたら堪忍袋が
いくつあっても足らない。ただし、血圧を上げている事
は事実なので、寿命を縮めていることは確実であろう。

 仕事で学生をアルバイトで雇う方や、社内で新人教
育をしなければならない立場の方は 相当 大変だろ
うナア、と思う。・・・私の場合、今のところその必要性
は無いので助かっているが。

『時間の予定がきっちりと守れる学生』
がいたら、それだけで極めて優秀なのかもしれない。
ナンダカ非常に情けない話だが、今のところ私はそう
いう学生に出会っていない。


**********************


 当方の腰痛に関してたくさんの方からメールや掲示
板でメッセージをいただいて、恐縮しきりであります。
徐々にではありますが、痛みは収まって来ております。
電気が走るような痛みが少しづつ減ってきて、動ける
時間が増えている感じです。

 皆様ありがとうございます。

**********************


2002年
(平成14年)
3月8日(金)

アイデンティティ


 日本は元々が「村型農耕民族」であり、個性を主張し
ないことがイイコトだとされている。故に「究極の団体競
技」であるボート競技経験者は日本企業に受けがイイ
のであるが、最近の不況ではそんなことも言ってられな
いようだ。NTT東西では新規採用がゼロだということだ
し、もっと心配なのはNTT東日本東京ボート部の存続。
日本代表クラスの選手が多数在籍しているが、会社は
厳しい状態ではある。しかしボート部はずっと存続させ
てほしいと願っている。

 自動車で言うと個性がすぐに分かるのは何と言っても
ドイツのBMW。「丸目4灯ライト、キドニーグリル、サイド
のキャラクターライン」で、遠くから見てもすぐに分かる。
最近どうもベンツは個性が薄れているように思う。特に
現行のEクラスは迷いがあるように思う。

 やはりデザインの個性と言えばイタリア。スポーツカー
では女性的なフェラーリ(デザインはピニンファリナ)、
男性的なランボルギーニとドチラもスンバラシイ。

 日本車はどうも民族的な問題か個性が少ないと思う
のだが、その中でも日産のフェアレディZは個性があっ
てすぐに「Zだ!」と分かる。デザイン評論家曰く
「歴代すっとヘッドライトの処理に苦労してきた故の
 個性」
とのことだが・・・。

 新型フォレスターの特集記事で分かったのだが、最
近のスバルは「台形グリル」が個性なんだそうだ。最
初のFF車である「スバル1000」で採用されたらしく、
関係者曰く
「水平対向エンジンの重心の低さを表現したもの」
らしい。確かに言われてみてよーく見ると、レガシィも
インプレッサも「台形グリル」である。ただどうにも個性
というにはインパクトは弱い。

 ボートの後輩ですぐに顔が浮かぶのは、相当に個性
の強いヤツばかりだ。恐らく日本型企業ではその個性
がハミ出すに違い無い。特に佐女ボの某OGは個性の
強さがムチャクチャだという話がある。

 そのムチャクチャなのがこれから社会へ出て行くので
あるが、果たして今後どうなることやら・・・。


2002年
(平成14年)
3月7日(木)

武田大作選手


 先日届いた「月刊ローイング」2月号に、武田大作選
手の単独インタビュー記事が載っている。知っている人
は知っていると思うし、知らない人は知らないと思うが
(当たり前だが)、武田大作選手はボート競技のシング
ル・スカル(1人漕ぎ)で5年連続全日本選手権優勝、
一昨年のザグレブの世界選手権で軽量級舵手無しク
オドルプル(4人漕ぎ)で優勝、シドニーオリンピックの
軽量級ダブル・スカル(2人漕ぎ)で日本初の決勝進出
:6位入賞と、文句無く現在の日本のボート界における
第一人者である。現在の年齢確か27歳。


 私は直接会って話したことは無いのだが、印象に残
っているのは昨年の全日本選手権のNHKテレビ中継。
シドニーオリンピックのダブルスカルのコンビの長谷選
手と共にインタビューを受けた。長谷選手がマジメなコ
メントに終始したのに対して、武田選手は(オリンピッ
クに行ってどうでしたか?の問いに対して)

「いや〜、近所の子供達から
『何や、アンチャン オリンピック行ってたんか?
 テレビで見たで〜!
 がんばって来たんやな〜!!』
 と声をかけられました。」

とニコニコしながら話していた。彼は話す時に自然と
笑顔になるのである。この点は今年からF-1にチャレ
ンジしている佐藤琢磨選手と同じだ。それにしても
天下のNHKの取材に対してこのコメント、大物だ。

 話は戻って月刊ローイングの記事であるが、ホント
に感心しきりである。物の溢れた現代において、こん
なにもハングリーな精神を持った人間がいるのかと思
った。元々が体が小さくてコックス(舵取り)だったの
が、体が大きくなってスカル(両手漕ぎ)漕手になっ
たものの、高校時代は全国大会で決勝に残ったくら
いの成績。

 しかし大学へ進学してからやる気を出してからの取
り組み方がスゴイ。練習場が愛媛県の海という悪環境
の中、たった1人で練習方法を研究し戸田ボートコー
スへ来た時に他のチームのいいところを吸収する。も
っとスゴイのは遠征の時のエピソードで、資金が無い
ので地元の高校生チームの遠征の際に頼み込んでい
っしょに同行させてもらったりとか、全日本選手権で戸
田に来た時の費用も無いので戸田で実家の伊予柑を
売りさばいたりとか・・・。

 
『練習環境が悪いから、レースで勝てなかった。』

と言い訳にする選手は多いのだが、武田選手は逆にそ
れをバネにして努力しているのである。そして現在は
間違い無く確実に日本代表になれる状況にあり、埼玉
県の戸田ボートコースを使用して練習出来るハズだが、
依然として地元の愛媛県から練習環境を移そうとはし
ない。その理由を、

『自分をサポートしてくれるダイキ(所属会社)に恩返し
 するため。』

と語る。そして大学院まで進学させてくれた両親に対
して感謝を忘れない。ボートの現役を退いたら、実家
のみかん専業農家を継ぐのだという。
 

 過去 誰かに世話になっても、『昔は昔、今は今』と
その恩を忘れてしまう人間は多い。また何か物事が
上手く行かない時に、それを周囲のせいとか環境の
せいにしてしまう人間も多い。

 しかし、今時 こんなにも素晴らしい青年がいるのか
と思った。年齢的には私よりも下だが、私よりも遥かに
しっかりしている。

 ただまあこれだけの強い精神力があるから、小さな
体で世界と勝負しているのだとも言えるのだが・・・。

 この武田選手のインタビュー記事は僅か6ページで
あるが、他の分厚い指導書よりも遥かに価値のあるも
のと思う。日本ボート協会の了承が得られ次第、栃木
県ボート協会HPのページに内容をそっくりアップした
いと思う。

 武田選手の現在の目標はズバリ
『世界一になること』
だという。4人漕ぎでは達成しているので、恐らくシン
グルスカル(1人漕ぎ)での目標であろう。

 本日発売の『週刊ヤングサンデー』で、ボート漫画
『レガッタ 〜君といた永遠〜』再開。


2002年
(平成14年)
3月6日(水)

佐野高校ボート部

 
 やっぱりなかなか腰痛は良くならず、立って作業す
るのもツライが椅子に座ってパソコンに向かうのもツ
ライ状況。HPの更新も全然やっていないが、この日
記だけは書いている。ナゼかというと朝起きてすぐに
腰が痛くならないうちに書いているから。
 

 昨日ホントに久々に佐野高校ボート部の練習に顔を
出した。久々過ぎて良く覚えていないのだが、丸1年
ぶりか2年ぶりかが良くワカラナイ。「職務怠慢!」と
お叱りを受けるかもしれないが、栃木県ボート協会は
完全ボランティアであり、変な名目でお金を貰ってい
るわけでは無いので裁判で訴えられることは無い。・
・・第一 資金不足が生じた場合には皆で寄付して運
営している貧乏協会である。今年も高校生の関東大会
の開催と艇庫の改修があり、予算的には相当厳しい。

 ただまあ、現場へ足を運ばないことには日頃から罪
悪感を感じていたのは事実である。

 現在 佐野高校ボート部は経験者の先生が顧問をし
てくださっており、私も安心しきっていたし、OBがノコ
ノコ出て行っても迷惑ではないかと思っていたのだが、
先月の新年会で先生から

『OBが来てくれて語ってくれる言葉は重みが違う
  んだよ。』

と言われて、ハァ〜、そんなもんかいなと思っていた。

 まあ私の家と学校は目と鼻の先、車で10分で着い
てしまう距離なのだが、仕事で工場に入ってしまうと
なかなか出られなくなってしまう。ハッキリ言ってや
ることは山ほどあるので、始めから予定を決めておか
ないとダメだ。仕事がうまくキリがつかなかったり、
夕方お客が来てしまったり、また行こうと思ったら学
校が卒業式だったりとしてなかなかタイミングが合わ
なかったのだが、昨日ようやく行けた次第。

 一時期 部員数が2人になってしまった時にはどう
なるかと思ったのだが、現在1年生と2年生だけで部
員は14名いると聞いて ひと安心。行って感心した
のは挨拶がしっかり出来る点と、道具の片付けなどが
テキパキと機敏に行われていた点だ。これは顧問の
先生の日頃のご指導によるものと思うが、最近の高
校生ではなかなか出来ないと思う。やっぱり皆私に
似て(?)真面目である。

 大体 練習の様子と雰囲気で、あまりにもヒドイ雰
囲気だと私は途中で引き上げてしまうし、もちろん何
も言わないで帰ってしまうのだが、皆 一所懸命にや
っているので ある程度見てからアドバイスをして、練
習の最後まで見た。

 
 最近ネット&Eメール利用の功罪のうちの「罪」の方
をより多く感じて来ている。それは先日の講演でBW
Gの近藤社長も述べておられたことだが、

『きっちり対面して伝えるべき大切なことを、Eメールで
 簡単に済ませてしまおうという安直な考えとやり方』

である。確かにEメールはその確実さと速さにおいて
便利なものであるが、それに頼り切っては非常にマズ
イ。特にBWGの近藤社長の講演で感心したのは

『お客様からEメールで来たクレームに対して、Eメール
 で謝罪の返信をしただけでクレーム処理したつもりに
 なっているが、これは大きな間違いだ。

 地理的に可能な距離であれば、お客様のところへ直
 接伺って頭を下げろと、ウチの社員には言ってます。』

とのコメントであった。


 やはりスポーツや部活動も同じで、活動しているその
場へ行かなければ、部の雰囲気や部員の熱意や到達し
ているレベルなど何も分からない。それらを感じた上で、
指導したりコメントしなければならない。

 特に私が重視するのは『目』である。コチラが話して
いる時に、コチラを見る部員の『目』を見れば真剣度が
分かる。これはどんなにEメールが発達しても、また
携帯電話のテレビ画像の解像度が発達しても、相手の
『目』まで判断するのは到底無理なことである。

 現場へ直接足を運ぶことがイチバン大切だ。仕事でも
対人関係でも同様である。


2002年
(平成14年)
3月5日(火)

トヨタ自動車
奥田碩会長


 昨日は夜の9時に寝てしまった。トテツモナク早い時
間だが、やはり腰痛がひどかったからだ。今朝起床し
て気付いたのだが、腰右側の古傷である。10年前に
仕事の疲労が残っているところへ消防団の操法大会
の練習が重なって、GW直前に筋をおかしくして動けな
くなってしまった。GW中3日間寝たきりだったのだが、
この時に谷中のボート教室に行けなかった。

 やはり心も体も古傷というのはいつまでも残るもので
ある。


 一昨日のF-1オーストラリアGPでの6位入賞に関し
て、昨日の読売新聞にトヨタの奥田会長の記事があっ
た。トヨタのF-1参戦に関して自動車雑誌では

『トヨタはスポーツ・カーが弱く、若者にアピール
  する力が弱い。
 若者に強いホンダへの対抗策。』

との見方が強かった。確かに社内ではそういう側面も
多かったろうが、昨日の読売新聞の記事ではそれだけ
でもないことが分かった。トヨタの奥田会長がマニラ勤
務時代に映画「地獄の黙示録」のロケ地を訪れたこと
が、きっかけという。

 日本が不況になって企業はスポーツやモータースポ
ーツからどんどん撤退している。そんな暗いニュースが
続く中、イチロー選手やトヨタのような日本関係者の活
躍は普段以上に我々を勇気付ける。

 企業の経営者というのは社内の現状を把握しておく
と同時に、5年後10年後を見据えた戦略を練って手
を打っておく能力も必要だと思う。それがどちらに転ぶ
かは時の運もあると思う。例えばNYテロ事件などは、
誰も予想出来なかったであろう。

 トヨタの奥田会長が打っておいた手は、現在見事に
成果を結んでいる。やはりスゴイ人だ。


 しかし我らが住宅業界は着工件数の減少&ゼネコン
の破綻と、トテツモナク悪い状況である。果たしてこの
先どうなるか?ハッキリ言って良くなる見通しは無い。


2002年
(平成14年)
3月4日(月)

F-1開幕戦
オーストラリアGP



 昨日は午前8時〜11時頃まで消防団の貯水槽点検。
その足でレンタルDVDを返却して来た。カインズホーム
で購入してきたサポーターを腰に巻いているのだが、
結構具合はいいようだ。様子を見ながら仕事をしようと
思う。

 さてさて午後1時からフジTVでF-1中継。通常いつ
も真夜中の放映で、ここ2年くらいは私もテレビは見て
いなかったと思う。やっぱりホンダがイマイチだったか
ら・・・。

 しか〜し今年は佐藤琢磨選手のジョーダン・ホンダ
からの参戦とトヨタの参戦という、日本人にとっては
とてつもなく嬉しいニュースもあり、視聴率がとれると
の計算から昼の放映になったのだろう。

 特例措置で佐藤選手は決勝へ進むことが出来たが、
これも運の強さか?佐藤選手の経歴が特殊なのは、
通常幼少の頃にカートから始めるところを、彼は元は自
転車競技の選手。そして早稲田大学在籍中だったと思
うのだが、日本人初のF-1パイロットの中島悟選手が
校長を務めるスクールを卒業、単身ヨーロッパに渡って
公約通りに25歳でF-1パイロットとなった。

 佐藤選手の生コメントは初めて聞いたのだが、非常
に表情が明るくて言葉もハキハキしていて、すごく好感
が持てる。マシントラブルでリタイヤしても、チームに対
して愚痴めいたことは一切発言しなかった。あの明る
い雰囲気は、チームを多いに活気付けると思う。

 もうひとつ驚いたのはトヨタの奥田会長がサーキッ
トにいたことである。会長直々にサーキットに出向く
とは、さぞかしチームも活気付いたことであろう。

 スタートの大クラッシュで大変なレースになったのだ
が、やはりというべきか優勝はフェラーリのM・シュー
マッハー選手。佐藤選手がマシントラブルでリタイヤし
たのは非常に残念なのだが、トヨタのM・サロ選手が
6位入賞。スタートの大クラッシュがあったとは言え、
初レースで完走・入賞は多いに称えられるべきだろう
と思う。運の強さも味方につけねばならない。

 レース前に関係者がコメントしていたように、トヨタの
マシンはフェラーリよりも1周で2秒〜3秒くらい遅い。
ただ変なトラブルが無かったことから、エンジンもシャー
シーもオーソドックスな設計で信頼性重視であることが
分かる。実戦経験を積めば、マシンのダイエットが進ん
で差を縮めることが出来るであろう。

 それにしても今年のモータースポーツはF-1がトヨ
タ、ホンダ、佐藤選手、WRCがスバルと興味津々だ。


2002年
(平成14年)
3月3日(日)

ミュージック・オブ・ハート


 これも先日見た『シャイン』同様、実話に基づいた映
画である。監督によるとその実話率は95%らしいから、
ほとんど実話と言って良い。何しろ試写会で映画を見た
ロベルタ本人が、全てが余りにも自分にそっくりなので
驚愕してしまったとか。

 時間は2時間で映画としては標準的、ストーリーは
離婚した女性・ロベルタがスラム街の学校で課外授業
でバイオリンを教えていく、というものだが、ハッキリ言
って前半1時間は退屈である。困難を乗り越えてクラス
でのバイオリン講演成功、メデタシ、メデタシというとこ
ろで丁度1時間で、その次にはがらっと10年後に設定
が変わる。

 最後には実在の著名バイオリニストも交えてのカー
ネギー・ホールでの講演となるのだが、後半1時間は
ずっと涙が止まらなかった。

 まず主人公のロベルタを演ずるメリル・ストリープの
演技力が凄い。特筆すべきはバイオリン演奏で代役
を使用せずに自分でこなしている点だ。後のボーナス
トラックの解説で分かるが、3ヶ月間の猛特訓の練習
の成果だそうで、常に常にバイオリンを持ち歩き、多
い時には1日6時間も練習したという。また生徒役の
児童は『バイオリンの素人』もしくは『演技の素人』
のどちらかだそうだが、その上達ぶりには監督も驚愕
したらしい(ボーナストラック)。

 私個人的には小学校の時にやっていたブラスバンド
の演奏を思い出した。やはり小学生のやることだから
いつも担当の音楽の先生に怒られてばかりだったが、
私は始めにバス・トロンボーン、次にユーホニュームを
演奏していた。

 また母子家庭であるロベルタの息子が学校で荒れる
シーンでは、大学の時に家庭教師で教えた、やはり母
子家庭の子供の安定しない精神状態を思い出した。

 事情があって、生徒が途中でバイオリンを辞めてい
くシーンでは、途中で辞めていったボート部の部員の
顔が浮かんだ。

『音楽は大切です!』
私も同感だ。

 ちなみにこの『ミュージック・オブ・ハート』、DVDレン
タルでまだ新譜扱いであるが、出来れば2泊3日レン
タルした方が良い。ボーナストラックが非常に充実して
いて、監督の解説をつけた編がありこれもきっちり2時
間あるのと、本編ではカットされたシーンの収録もある。
これはかなり理解が深まる。これらを全て合計すると4
時間30分くらいにはなるので、1泊2日で見るのはか
なりツライと思う。少々余計に払っても2泊3日で見た
方が賢明だ。

 ちなみにこのDVDは「GEO」でレンタルして来たの
だが、こちらはレンタル標準料金が200円(税抜き)
という安さだ。レンタルカードにはポイントがつくように
なった。

 レンタル業界の競争も大変だ。


2002年
(平成14年)
3月2日(土)

教育現場の実態

 
 学校の先生も大変だなあ、と思う。

 県内のF高校からS高校へ転任して来た、T先生に
聞いた話。

『T先生、S高校はどうですか?』

の私の問いに、

『いやぁ〜、授業がちゃんと出来るってのは
  嬉しいよネエ〜!!』

『ハ? 学校で授業をやるのは当たり前では・・・?』

『だってさ、授業開始時点でちゃんと教科書とノートを
 机の上に出して、全員揃ってるんだもんねえ!』

『ハ? それも当たり前のことでは・・・?』

 
 やはり高校によって実態は様々なのだ。先生の生の
声を聞くと、実際には教育の現場は相当に大変なのだ
ということが分かる。そしてやはりここ10年ほどで比較
してみると、かなり生徒の素行は悪くなっているらしい。

 私が普段行く床屋さんも私と同様口が悪いのだが、
口が悪い同士で結構話が盛り上がる。

『公務員ってのは大変だよな。
 オレ達自営業者がスピード違反なんかで捕まっても
 何の記事にもならないけど、公務員が何かやるとすぐ
 に新聞の記事だもんな。
 常に周囲に監視されてるようだよな。
 アリャ大変だ。』

 3月になっていよいよボート・シーズンの幕開け。それ
はイイのだが書類もどっさりと届いている。
 マイッタな・・・。


2002年
(平成14年)
3月1日(金)

レンタルDVDはエエ!


 どうにも2月は28日までしか無いというのは、とっても
ヘンテコ。通常よりも2日〜3日少ないというのは何だか
とっても損した気がする。皆さん同様かと思うのだが。

 腕と脚の筋肉の張りはとれたのだが、腰の状態が思わ
しくなく、といって仕事を完全に休むことは出来ないのが
自営業のツライところで、夕方 5時頃に仕事を切り上げ
て体を休めるようにした。腰が痛いと椅子に座っているの
も非常に苦痛なので、机にも余り向かわなかった。

 部屋のソファーは中国製6000円の組み立て式なの
だが、これが余り頑丈な作りでないのが幸いして座って
いても余り腰に負担が来ない。座ってボケーっとしてた
のだが、持ち前の貧乏性が災いしてじっとしていられな
くなった。DVD用のスピーカーの配置換えをしたくなっ
たのだ。

 テレビ用のスピーカーというのは画面の真ん中から音
が出て来るのが理想だが、そこにはブラウン管があるの
で無理だ。妥協してその周囲に置くしかない。今までは
テレビの上に置いていたのだが、ちょっと台をかませて
テレビの前方下に置いて、消しゴムを置いて角度をつけ
て上へ向けてみた。ついでにサイド・スピーカーの位置
も耳の高さに合わせて下げた。

 そんなに違わないかと思っていたが、音を出してビック
リ、音のキレも低音の出方も音場の広がりも、見違える
ように良くなった。特にサラウンドの広がり感がまるで違
う。やっぱり長岡先生が述べておられたように、テレビ用
のスピーカーというのは画面の下の方がいいのだ。

 音が良くなると俄然、DVDを見たくなる。パソコンに余
り向かっていないので目の調子もイイ。やはりレンタルD
VDはCP的に最高である。佐野市の文教堂にて1週間
レンタルで357円(税込み)。昨夜は実話を基にしたと
いう社員、じゃなかった『シャイン』を見たのだが、これは
実に良かった。実在のピアノ奏者の半生を追ったもので
ストーリー展開は実にシンプルであり、『ショーシャンク
の空に』や『ライフ・イズ・ビューティフル』のような、ラス
トのどんでん返しは無いが、それだけに安心して見てい
られる。全体の感じからすると『フォレスト・ガンプ』に近
いが、100分の時間は長いと感じずに一気に見てしま
った。

 やっぱり時代の流れからすると、CDからDVDへシフ
トしてるんだろうナア、と思う。頭の中ではDVD用スピ
ーカーの構想が開けてきた。