00’12/18 雪のお散歩

丸沼にて
今年もなんとかお散歩に出掛けられた。
「毎年、少しづつ雪の季節が遅くなっている」
そんな感じを受ける。
ひょっとして・・・こらからのはやりは、冬でも釣りか??(笑)

今シーズン最初の雪遊びです。


〜〜 12/18 〜〜

そう言えば、朝早く、ワザワザ遠くに置いた目ざまし時計が鳴った。
なんとなく、モゾモゾ起き出して止めたのも覚えている。
ダラダラとベットに戻り、「行かないってのもアリかな・・・。」など寝ぼけていた・・・。

しばらくして、それでも、なんとかベットを這いだす。
「眠ぅ〜・・・。」

準備は、実は万端に整っている。
一つだけ言い訳をするなら、今日は妹の結婚式の翌日で、あくまでも予備日であったハズ。
「ひょっとしたら行けるかも」の期待と、「酔いつぶれてるかもなぁ・・・。」の不安がいりまじっている日。
あくまでも、「計画的犯行」ではないのだ・・・、多分。

新しい愛車のRAV号は、今シーズンが雪初体験。
「さてさて、どうなります事やら・・・。」
考えながら、高速の入り口を目指す。

高速に乗り、あえてラジオを切ってベタベタのクリスマスMDへ。
「ムフ♪周りには聞こえないもんねぇ〜♪」
・・・、聞こえたら、本当にこっぱずかしいワイ・・・。

昨日の式の事、久々に会った異父母の妹の事、ボンヤリと考え、タバコをプカプカやりながら北上。
(注:異父母の妹とは、単なる妹の幼なじみの大親友の事です、ハイ。)

高速を降り、峠に入る。釣りシーズンに何度か通った道。
久々の冬なのに、何かが足りない。
「そうか!4駆に入れる為の、一旦停止がないんだ・・・」
なんとなく不安になって、思わずシートをワンノッチ起こしてごまかす。

中禅寺湖が左側を過ぎて行き、赤沼茶屋を右にかわした頃、
ひょいと視線を左へ・・・。雪は無い。残念!!
フライフィッシャーの諸氏に、雪景色の湯川でもプレゼントしたかったのだが・・・。
一つ目のイタズラは失敗。さすがに時期が早過ぎる様だ。
それでも、例年よりは、お散歩の時期としては遅いハズなのだが・・・。

このぶんでは、光徳牧場でも雪は無いかも知れない。
光徳へ進む交差点をそのまま通過し、今シーズン初めて入った、湯川上流部への入り口も通過する。
そのまま、金精峠をトコトコと登っていく。

雪が少ない今年。
それでも標高が上がると、雪も増え始める。
金精トンネルを抜けると「金精峠、12/25正午閉鎖。」のカンバンも少しは信じられる。

日当たりの悪い場所なのだろう。
道路が真っ白になっている区間がいくつか現れる。
フルタイム4WD車での雪上走行も初体験。
下りと言う事もあり、挙動を確かめながらおっかなびっくり走っていく。

多分、部分的に雪が残っているので、除雪がやりにくいのだろう。
除雪車の脇で、なにやら相談している作業員の方達を横目で見ながら更に先へ。

菅沼にち

菅沼の脇を通りがかる。
入り江の中の様なシッポの方は、
それなりに水の循環も悪いのかも知れない。
既に水面の凍結が始っている。

さすがに、この辺りへ来ると、
道路も、一部ではあるが、白色になっている場所が多い。



丸沼をかわし、丸沼高原スキー場を超え、丸沼スキー場へ着く。
駐車場で車を降り、伸びを一つして、ゲレンデを眺める。
いかにもゲレンデらしいDJ。平日なのに、沢山の元気なボーダーやスキーヤー達。
「今年も始まったんだな」と実感が湧いてくる。

不思議なもので、毎年訪れるのに、ここでは滑った事が無い。
金精の冬季閉鎖がなければ、何度かシーズン中にも足を運ぶ距離なのだが・・・。
シーズン最初のお散歩。
その時だけ訪れるゲレンデ。これはこれでホームゲレンデなのかも知れない。

そして、ここがお散歩コースの折り返し点になる。
今度はすこしペースを上げて、金精トンネルへ向けて登り始める。

RAV号はとてもFFチック。挙動としては安心出来るものの様だ。
パートタイム4WD程のハッキリした挙動はないのだが、
慣れてしまえば、多分私にはこちらの方が扱いやすい。
「次はちょっと高級なスタッドレスを買おう・・・。」
そう思いながら、アクセルのON/OFFを楽しむ。
もちろん、荻メの腕では「熱い走り」など望める訳も無い。
それでも雪上でなら、挙動はゆっくりと分かり易く出る。
車で走る事をFF車で覚えた身としては、アクセル加減でノーズが出入りするのは、ちょっと楽しい。

景色を眺めて下り、ペースを上げて登るを繰り返す。
合間に少しづつ撮影をながら、何往復か走ってみる。

さて、なんとなく車の感じも分かったし、そろそろ次のイタズラの準備をしよう。
除雪されてない脇道に入り、10m程進む。

長靴に履き替え、車からクーラーBoxを引っ張りだす。
積みっぱなしのガソリンストーブと、コンビニの袋も持ち出して、お湯を沸かし始める。

イタズラの第2段は「雪だるまを連れて帰ろう♪」作戦。
例年、気温が低過ぎて雪玉を作るのに苦労するので、今年は新兵器のキリ吹きを持参。
水気が全て凍ってしまっていると、サラサラのままで、雪は固まらないのだ・・・。

サイズが小さいので、良くある雪の上をゴロゴロ転がして雪玉を大きくする手は使えない。
ギュッと固めた雪玉に、キリ吹きで水気を足して更に雪を押しつける。
「快調、快調♪」

作業の進み具合に気を良くした頃、ちょうどお湯が沸き、コーヒーを飲んで休憩する事にする。
朝から山に入っていたらしい登山者が一人、降りてきた。
不思議そうな顔をして通り過ぎて行く。

そりゃそうだ。
大の男が、車の周りに秘密基地よろしくこじんまりとお店を広げ、
怪しげな雪玉を眺めながら、コーヒー片手に嬉々としているのだから・・・。
「アッチは、もっとスゴイ雪景色を見てきたんだろうな・・・。」
そんな事を考えて後ろ姿を見送る。

気を取り直し、再び雪玉に挑む。
「さあ〜てっと!キリ吹きをと・・・」
???
動かない・・・、キリ吹きのレバーがウンともスンとも言わない。
そう言えば、夕方になって、辺りの気温も急に下がってきた。そう、氷点下に・・・。
途方にくれてレバーを見つめてもラチが開かない。
お湯を入れても、多分すぐに凍ってしまう。

あきらめて例年通りの「人肌の燗」方式に切り換える。
な〜に、新兵器は一つじゃない・・・。
二つ目の新兵器は「おろし金」、キリ吹きと一緒に100円ショップで購入した物だ。
「やっぱり、雪だるまはまん丸がカッコイイイ♪」
などと、更に怪しい目つきで、ガシガシとまん丸な雪玉が仕上げる。

出来上がったいくつかの雪だるまを、そっとクーラーBoxに仕舞い、隙間に雪を詰めてフタを閉める。
これで完成。

浮かれた気分で、本道に車を戻す。
これから雪だるまをオミアゲに、大きな円の後半を走りながら実家へ帰ろう・・・。



〜〜 雪だるまの後日談 〜〜

当日、下界は暖かい夜、深夜になって少し雨が降った所も有った様です。
心配になって、こっそり玄関先に置いてきたお宅の何軒かに聞いてみました。
朝起きて、「なんで雪の固まりがあるんだろう?」ってお宅も有った様です。
残念ながら、朝までに、雪だるまがお空に帰っちゃってたパターンもあるみたいですね♪

っま、また来年も時間が有ったらお散歩します。
ひょっとしたら、あなたのお宅の玄関先に雪だるまがいるかも♪
どのお宅に届くかは、その時の気分次第だったりしますが!!(笑)


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