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タトロサトゥル金物ノリ2拍3連
ヘタか?

たまにコージーについて人と話をすると、「あんなヘタなドラマー見た事ねー!」とか「あんまりうまくないよねー」などと言われたりする。コージーについて批判的な発言をする人のほとんどが現在30代半ば前後なので、おそらくコージー人気絶頂の頃に反抗期を迎え、アンチメジャー的な思考が働いてそれを今も引きずってるんだと思う。彼らがコージーを批判する理由として挙げるのが、リズム感というかテンポキープ力である。それもジェフベック〜レインボー時代のプレイを指している場合が多い。(恐らくその時代しか知らないのだろう) 

 実際どうなんでしょう、コージーのリズム感って。確かに言われてみれば、この頃のコージーのドラミングにはリズム的に落ち着きのなさが感じられなくもないような気がしないでもない。要するに、私的に言えば全然気にならないって事なんですけど。もし感じられたとしても、それは若気の至りってやつだと思うし。でも、リッチーブラックモアが何年か前に、コージーのリズムキープについて否定的な事を言っていたし(これがまたコージーを馬鹿にした様な発言。これ読んだ時からリッチー嫌いです)、ライブ音源なんか聴くと、かなり走り気味の場合もあることはある。しか〜し!私は言いたいのであ〜る(←誰?)リズム正確に刻んでりゃいいのかっ? と。

リズム正確に刻んでりゃいいのかっ?

そりゃ遅くなったり速くなったりじゃ聴いてられないけれども。「ロックドラマーに必要なものとは何か?」っつう事である。私の考えるそれは、最低限のテンポキープは当然として、@ダイナミズム、A曲、バンド全体へパワー、躍動感を与える、Bショウマンシップ、の3つである。...あっ、コージー全部満たしてる!このことからも分かる通り、コージーはロック界最高のドラマーなのであります。因みに上のロックドラマー3箇条(今命名した)を確認するには、レインボーの’77年のミュンヘンでのライブビデオが最適かと思われます。

うまくなっている

で、それらを踏まえた上で言いますが、晩年のコージーはドラムがうまくなっていると思う。別にヘタだった訳じゃないですが、前述したリズム的な面でかなり落ち着きが出てきたというか、安定してきている様な気がします。ブラックサバス〜ブライアンメイ時代は、その安定感から独特の重いノリが冴えに冴え、加えて昔ながらの得意フレーズを随所に、しかも「ここぞっ」という時にブッ叩きまくるという、言わば死角なしの完璧にすばらしいプレイを聴かせてくれます。’93年のブライアンメイのライブなどでその素晴らしさを味わえます。まあこの頃になると、かなりの貫禄ぶりを放ち、落ち着き過ぎとの見方もありますが、やっぱいいっス。たまらんっス。


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