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01’8/25 |
黒部行も二日目となる。初日に比べ、いくらか足取りが軽い。 Hiroさんのご案内で、高天原山荘へのルートを行きと帰りで違うルートにする事になる。 このエリアの、釣り以外のもう一つ魅力、山々の美しさを堪能する道行きとなる。 |
〜〜 8/25 〜〜 二日目の行程は、雲ノ平経由で高天原山荘を目指す事になった。 高天原山荘へは雲ノ平経由のルートと、大東新道を使用するルートの二つがある。 家でガイドブックを見ていた時は、標高差の少ない大東新道を利用する物と思っていた。 雲ノ平が美しいとの事で、雲ノ平経由ルートを選択する事になった。 高天原の奥には、お楽しみの温泉も待っている。 出発準備中、「さて、困った・・・。」となった。 荷物の一部、お風呂セット+α以外の物を薬師沢小屋へ預けられる事になったのだが、 元々私のザックは40L、サブザックなど無い。 「少しでも軽くしたいしな・・・。」と悩んでいると、 ケイピンさんがザックのヘッド部分、ちょうど大きなウェストバックになる部分を貸してくれる事になる。 「軽くなる♪」と、嬉々としてお風呂セット・身の回りの品、そして釣り道具を詰め込む。 500mlのペットボトルに入ったスコッチも、戻ってからの宴会用に置いて行く事にする。 ウェーディングシューズは入りきらないので、バックに縛って行く事にして・・・、準備完了♪ 玄関に降りる。あらら、しまった、今度はお弁当が入らないゾ!(泣) dunkeldさんが、私の分のお弁当を引き受けてくれる。ホッ・・・。 雲ノ平は、大きな台形状の山の平らな部分と思うと分かりやすい。 出発してすぐに、湿った岩の連続する樹林帯の中を登り始める。 Hiroさんの足元は、ビーンのウェーディングシューズ。ゴム底で山歩きにも適しているタイプ。 薬師沢小屋に常時預けている物らしい。なかなか便利そうだ。 しかしながら私が同じ物を履いて、山歩きが出来るかどうかは・・・、どうなんだろう?(笑) |
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登り部分は、やはり険しい。 しかし、荷物が減っているせいか体が慣れてきたせいか・・・、 昨日ほど辛くは無い。 樹林帯の中の岩場を黙々と登って行く。 フト、なにか気配を感じる。 「ん?」と立ち止まり、行く先のルートを見上げる。 なにかが変・・・。 そのまま、周りを見回してみると、 道の脇の一段高い所で、Hiroさんがこちらを覗いている。 Hiroさんの脇に立つと、「真っ直ぐ行きそうになったヤロ♪」と笑う。 アハハ、そうか! 正しい道は直登では無く、Hiroさんの立っている脇なんだ・・・。人が悪い♪ 沢山の方が間違えて、 真っ直ぐ登ってしまって、引き返してくるポイントなのだそうだ。 |
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頂点部の「平」の付近へたどり着いた。。 取り付き部分さえ登り切れば、ここからは割と緩やかなアップダウンの木道となる。 樹林帯の上は見通しが良く、まさしく高原の気候で気持ちが良い。 木道は、やがて雲ノ平山荘へ続いて行く。 |
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雲ノ平山荘の少し手前に、一つの分岐点がある。 一方の木道が、アルプス庭園への遊歩道になっている。 奥までだいたい10分程度、軽いお散歩コースと言ったところだろうか。 分岐点で荷物を置き、アルプス庭園を歩いてみる事になった。 |
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荷物を下ろしながら、あっくんに聞いてみる。 「ペットボトルのウィスキーって持ってきてる?キャップ一杯で充分なんだけどなぁ♪」 まったく、厚かましい私・・・。自分はちゃっかり薬師に置いてきてるクセに・・・。 さすがはあっくん、ちゃんと持ってきているとの事。ソイツを持って、トコトコと登り始める。 辺りはなだらかな地形。高山植物が絨毯の様だ。花の季節はさぞ美しいに違いない。 途中まで歩くと、分岐点に後続のケイピンさんとdunkeldさんが到着したのが見えた。 「オ〜イ!!」とHiroさんが声をかけるが、ケイピンさんはどうやら昼寝を決め込むつもりらしい。 dunkeldさんは、カメラを用意して登って来るようだ。 頂点部のベンチにたどり着く。 爽やかな高地の空気・遠くに槍ヶ岳・まわりを囲む山々の景観・すぐそばには高山植物が群生・・・。 Hiroさんが、わざわざ遠回りする様に、このルートを選んだ理由が分かった様な気がした。 私達を、この風景の中に連れてきたかったんだと思う・・・。 「来て良かった。」そんな事を思わずにはいられない場所だ。 あっくんから、キャップ一杯(結局は二杯だったかな♪)のウィスキーを貰い、乾杯!! 「ココでビールをチビチビやって、昼寝をしたりしてノンビリしたら最高ですね・・・。」などと話す。 いつまでもそこに居続ける事が出来ないのが辛いところ・・・。 一休みして、分岐点に戻り始める。 |
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戻ってみると、ケイピンさんから、他の登山者が妙な話をしていたと聞く。 雲ノ平山荘にアイスがあるとかないとか言いながら、寝ているケイピンさんの隣を通過したらしい。 「なぬ、アイス!本当にあったらどうしよう♪う〜、ビールとどっちがイイですかね・・・。」 と何故か少し元気になって、イソイソと雲ノ平山荘を目指す。 山荘に到着し、ベンチに荷物を下ろす。早速、売店を兼ねた受け付けへ行ってみる。 残念、ケーキセットはあるがアイスは無いらしい。 ビールを買ってベンチへ戻り、ケイピンさんに知らせる。 「アイス、有りませんでした・・・。」 ここで、イタズラを思いつき、「あっ、缶ビールもコレが最後です・・・。」と言ってみる。 「そしたら、お茶でも!」 とすかさずケイピンさんが切り返してニコリ。 薬師沢小屋で作って貰ったお弁当を食べ、高天原山荘を目指す。 最初のうちは、大岩をヒョイヒョイ歩く様だが、再び樹林帯に入ると、ちょっと躊躇する様な木の梯子まで登場する。 |
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高天原峠で大東新道と合流し、道は岩苔小谷の沢へ至る。 この沢が第二の釣りポイントとなる。 元々、この沢にはイワナが居なかったそうだ。 会の活動で、いまは魚影が濃い。 ここから下流側に下り、釣り上がってくる事にする。 この付近の魚は、昨日より更にノンビリしていて、愛らしい感じさえする。 ノソノソ度が更に高い感じだ。 逃げる姿も、 「お〜い、何処に隠れたいんだ〜!」 と思わず声をかけたくなるほどだ。 |
岩苔小谷は、高天原山荘のすぐ近くだ。釣りをおえ、ウェーディングシューズのまま移動する。 薄暗くなってきたなか、小屋が見えて来た。早々と私達に気がついた方が手を振って下さる。 どうやら外の一角で、すでに宴会が始まっている様だ。 この山荘には電気が無い。薬師沢小屋は自家発電を行っているが、ここはランプの宿である。 中にはいると、見慣れない光線のせいで、不思議な印象になっている。 部屋へ荷物を上げ、さっそく宴会に加えて貰う。 |
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今年の京都/美山のOLMでお知り合いになれた、yutaさん達の姿もあった。 源流の熊さんも輪に加わっている。 いよいよ、名物と噂の大宴会に参加か♪と、早速呑み始める。 一緒に呑んでいて、気持ちの良い方達だ。すぐに輪に溶け込ませて貰い、夜がふける。 しばらく外で呑み続けていると、小屋の窓がガラリと開き上の方から、「うるさい!!」と一声。 「うわ、シマッタ!!」と、あわてて部屋へ退散・・・。 会のメンバーで固められた(隔離された?(笑))部屋の中で、しんみりやろうと言う事になる。 しかしながら、今夜の高天原山荘は、昨日の薬師沢小屋に引き続き大混雑。 今度は部屋の戸が開き、「うるさいから、早く寝て!」と、またも怒られてしまう。 今度こそ諦めて、就寝・・・。 |
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これ程混雑する事は珍しいそうです。 この日の行程で、やっと最深部へ到着です。 折り返し点通過・・・、明日からは帰りの行程になります・・・。 |
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