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01’8/27 |
この日は小屋間の移動は無い。ゆっくりと釣りを楽しもうという日だ。 事実上の最終日・・・。 |
〜〜 8/27 〜〜 今日は撤収日にあてている方が多い。 私達にしても、明日は撤収日、今日は黒部の川を楽しむ為の、最後の日となっている。 「じゃあ、またね!」と、出発する方達を見送るのは、ちょっと感傷的になったりもする。 |
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私達も出発の準備を済ませて、小屋の玄関先に集まる。 水場に浮いている缶ビールが、 「今日は釣りだけ?川辺で飲むと美味いよ〜♪」 と呼んでいる気がする・・・。(笑) 誘惑に負け、 「一本持って行こうかな・・・。」と呟くと、 Hiroさんが人数分を背負ってくれる。 |
装備は、標準的な釣り装備になる。 但し、下半身は速乾性登山ズボンにウェーディングシューズのいでたちになる。 8月に限り、ウェーダーは要らないとの事なので、今回は釣りに関しては全てこのスタイルである。 しかし、この格好で歩くと、なんとなくスイッチが入っていない様だ。 ついつい、歩き方が登山風になり無意識に水の無いしっかりした足場を選ぼうとしている。 いち早くそれに気がついたdunkeldさんが、 「水に入る為の装備やん・・・、こっち歩いた方が楽。」と教えてくれる。 ああそうか、と所々水に入り始め、少し歩くのが楽になる。 この日は、たまたま小屋で一緒になった方達が、小屋近辺から上流に向けて釣り上がるとの事。 私達は、更に上流の、赤木沢より上流の部分まで一気に上り、そこから釣りを始める事にする。 |
赤木沢出合いには、 カッパさんのお気に入りの大岩がある。 この上に立ってキャスティングすると、 大きく振れてとても気分が良いと教えてくれる。 通常の使用方法は寝床・・・。 つまり、快適なお昼寝ポイントと事らしい。 ちょっと横になって、周りを見渡してみる。 なかなか眺めが良い。 |
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赤木沢の出合いを越えようとすると、 高巻き中に、うさぎ平という小さな原っぱに出る。 たき火の後を見つける。 こんな所でテントを張れる人もいるのか・・・。 まさかソロでは無かろうが、ここは本当に山奥・・・。 熊でも出たら・・・、ちょっと怖くも感じる・・・。 |
さて、いよいよ釣りを開始。 昨日は自分に良い事があった。今日はあっくんに良い事があってほしい所・・・。 「もし抜かれたら・・・、前に出てね♪」と声をかけて釣り上がる。 あっくんと抜きつ抜かれつしながら釣り上がる。 なんとか釣果を出しながら、しばらく釣り上がって行くと、上から沢登りらしき集団が降りてくる。 その数、約10人・・・。「あちゃ〜・・・。」ちょうど良いタイミングなので、食事を取る事にする。 |
ここで新兵器投入。チタン製クッカー&ミニコンロ。 準備の為にアウトドアショップに入り浸っていた際に目に止まった。 どうしても欲しくなってしまい、 ついつい「山登りだもん。軽い物が必要さ!」と 自分に言い訳して買ってしまった物だ。 ルンルン♪とザックから取り出し、 これもどうしても食べたかったチキンラーメンを放り込む。 タマゴを持参していないので、 絵に描いたようなチキンラーメンにならないのが少し残念・・・。 |
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ここで、ケイピンさんのザックの大きさの理由が判明。 どうやらケイピンさんは、念の為に、みんなの分の食料も担いで入山してくれたらしい。 缶ビールを開け、ケイピンさんからの食料も一緒に頂いてしまう。お心遣い、感謝!! 食事を済ませ、今度はゆっくりと釣り上がる。 タバコをふかしながら毛鉤を換えてみたり、キャスティング練習とばかりに、しっかり流してみたり・・・。 フト気がつくと見える範囲に人の姿が無くなる。 なんだか、この川の中に一人でたっているのが、贅沢な事の様に感じられる。 |
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気持ちの良い一匹が出た。 小さな岩が重なって穴状になっていて、 その手前に岩を越えた流れが落ちている。 「あの奥・・・。」とキャスティング。 一回でストンとポイントに入り、自分でもちょっとビックリする。 「パシャ!!」 と落ちる流れの向こう側でしぶきが飛ぶ・・・。 「おぉ♪なんかカッチョイイゾ♪♪」とすっかり上機嫌・・・。 |
やがて、上流からみんなが降りてきた。合流して、帰路に着く。 釣り下りたい気持ちを押さえながら、初日に入った小屋に近いあたりまで戻ってきた。 ちょうどイブニングの時間になるのか・・・。ライズを見つける。 「う〜・・・、ここから釣り下ってイイですか?」とHiroさんに話すと、 「どうぞ!」と笑って答えてくれる。 竿を出して、川を叩きながら小屋へ向かってみる。残念ながら、釣果には結びつかなかったけれど・・・。(苦笑) 酒宴は楽しい物だった。 既に小屋には、私達のチームしかいないような物なので、もう、怒られる心配は無い。 逆に言ってしまえば、会のメンバーの方がみんな下山してしまったという寂しさもあるのだが・・・。 酔いも進み、楽しい時間が流れる。 明日は下山ともなると、思いは今日までの出来事に至る。 ルート、釣り場、イワナ、そしてさりげないバックアップ・・・。 ガイドをして下さったHiroさん・ケイピンさんの、「良い黒部を!」の気持ちに触れた思いで嬉しくなる。 焼酎に少しやられていたのかもしれない。例の「Zzzz。」が近づいていたようだ。 Hiroさんに握手を求め、2・3言葉を交わして、先に撤収・・・。 布団の中でもぞもぞしながら、「嬉しいなぁ・・・。」と幸せな気持ちで眠りについた・・・。 |
釣りが終了・・・。 明日は・・・、帰るだけなんですよね・・・。 |
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